資産形成

やって後悔した住宅財形貯蓄 オススメしない理由は?

こんにちは!

金融的な視点で節約・節税を日々考えているぷとってぃです(´ε` )

今日は、良かれと思ってやっていた住宅財形貯蓄が、実は資産形成においてあまり有用じゃなかったと気付いたお話をします。

住宅財形貯蓄とは、住宅の購入や住宅の建設、一定金額以上の家の工事など住宅限定での用途に限定する代わりに、預け先(銀行、保険、有価証券など)の運用益は非課税になる制度です(^^)
限度額は550万円で、会社の推奨による月々の積立が主流な資産形成手段の一つです。

そして、会社によっては積立に対する奨励金を出しています。
私の会社の場合だと、20,000円に対して1,000円の奨励金をもらう制度がありました。
単純に考えると、何もしないで積み立てるだけで年率5%の上乗せで貯金できる、家は一戸建てかマンションを将来買うしラッキー(^^)と思って私も最初の方は加入していました…

しかし金融の勉強をしていく中で、この制度がそんなに美味くないことに気付いてしまいました(^^;)

住宅財形貯蓄の罠

①年率5%の旨味は初年度だけだった
②全然運用益がなかった
③住宅購入か賃貸かは今時点で選べない

①年率5%の旨味は初年度だけだった

私の会社の場合ではありますが、月々2万円を積み立てれば、月々千円が奨励金として支給されます。ボーナスの場合は3倍の掛け金になるので、夏冬のボーナス合わせて年間360,000円の積立、奨励金は18,000円になります。
これは年率でいうと18000円÷360,000円=5%、リスクがないことを考えると美味しい資産形成だと思っていました。
しかし、2年目になるとこの利率が下がっていきます。
なぜかというと、初年度に拠出した360,000円はほとんど利益を産まず、預け先で何もしていないからです。預け先によって運用利率が違いますが、私の会社で選べる金融商品は、生命保険や銀行で年率は0.02%程度のものでした。

360,000円×0.02%=72円。100円ショップで買い物もできないくらいの利益です(^^;)銀行に預けているのとさほど変わらないですね…おまけに自由に拠出もできないので360,000円はほぼニート状態です。

そうなった場合、2年目の利率はざっくりいうと、「1年目の36万円と2年目の36万円でその年18,000円の利益を産んだ」つまり年率は2.5%に下がります。
これが3年目になると36万円×3年で18,000円(年率1.6%)と年数が経過すればするほど旨味がなくなっていきます。

これに気づくのが遅かった(^^;)
これは個人年金保険や積立式の生命保険でうける生命保険料控除のカラクリと一緒です。その年その年だけで見るとたしかに利率が高いように見えますが、大事なので今まで拠出したお金を含めてどれだけの利益が産まれているかになります。

いま以前に拠出したお金がしっかり働いてくれる(複利が効いている)金融商品でないと長期運用には向いていません。
そんなわけでも私の住宅財形貯蓄の見る目が変わりました。

②全然運用益がなかった

そんなわけで、貯蓄から3年も経たずに住宅財形貯蓄を解約しました。
解約は会社で所定の記入用紙をもらって人事に提出する流れで非常に簡単でした。
1ヶ月後に約100万円の返還があり、その間で出た運用益は課税されたうえで上乗せされました。
私はみずほ銀行に預けていたんですが、なんとビックリ、約3年間の運用益はたったの52円でした(^^:)

これは選んだ商品が銀行だったこともありますが、このように運用益は大したことがないことはわかっていただけるかと思います(^^:)

③住宅購入か賃貸かは今時点で選べない

絶対にマイホームを持つんだ!と固い意志がある方なら何も言いませんが、私自身は日本の人口が減っていく中で固定資産として家や土地を持つことに疑問を持っています。将来的にもっと土地が安くなっていくんじゃないかと思っているので、今の価値で家を買いたくない気持ちがあります。
将来はどうなるかわかりませんが、少しでも疑問に思っている場合は、賃貸で充分かなと(^^)

ちなみに賃貸の支払いに住宅財形貯蓄は使えないので、そんな方にはやっぱりオススメしません。

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そんなこんなを経て、今は住宅財形貯蓄をやっていません。皆さまも自分の会社の奨励金や金融商品をしっかり見て判断するのが良いかと思います。(´ε` )